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第1回個展に寄せて
2017年3月26日-4月16日
Café et Galerie Moineau
2016年冬、制作は始まった
美術教育を受けていない彼は
自由奔放に描く
できあがる作品は独創的にして新鮮
時に鮮烈な書のようであり
時に重厚な鉄のようであり
時に古い地層に眠る鉱物のようである
作品はすべて
長辺30㎝以下の小さいものだ
都内の狭いマンションでの制作という
物理的な問題を別にしても
彼が言うには
「人にはそれぞれ
しっくりくるサイズがあって
途方もなく巨大な作品を作る
アーティストもいらっしゃるけれど
僕には小さなキャンバスの中に
想いや詩や魂のようなものを
表現するのが向いているのだ」
平日は時間のないビジネスマン
制作は休日に限られる
(休日だって何かと忙しい)
それでもこの1年間に
100点ほどの作品が仕上がった
「画家やアーティストというと
ちょっと雲の上の人という感じがするけれど
僕はあくまでもサラリーマン
僕の作品が、日々戦う同志達
―ビジネスパーソンかもしれないし
学生や主婦かもしれない―
へのエールになれば幸いです」
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